光陰矢のごとし

お仕事でご一緒させていただいたお客様には、
やっぱり力が入ってしまうし、贔屓してしまうので、
blogにも話題としてよく登場してしまいます・・・・　電気屋さんのこと。
打ち合わせよりも長くなってしまった世間話から。


デザイン業界も、電気屋さんの世界も、修行時代があります。
二十年近く経つと
「 あの時、こうだったよね〜 」とか、
「 あの時、大変だったよね〜 」という話になります。


私の場合、
今でも 公私共につながっているのは
“ 新卒 ” で入社した会社の上司 や 先輩 が一番多い。
当時のメンバーが揃えば、そのまま当時の関係性がはじまります。
厳しかった上司は、今でも会うのは緊張しますし。

会えば必ず、出てくる話があります。

（例えば・・・・）
チーム対抗社内プレゼンで、デザイン案を必死に考えたこと。
出した案も、皆　不思議と覚えています。
誰の案が通ったとか、落ちたとか。

（例えば・・・・）
徹夜に近い残業もあったので、
夜に備えて、みんなで昼にパンを買っておきます。
けれど、夜の８時や９時になっても食べません。
その名も
『　はげましパン！！ 』
パンを食べることを目標に、残業をがんばろうと ギリギリまで食べずに、
デスクに置いておくのです。
これ、意外と効果がありました。　それで、残業も切り抜けます。

（例えば・・・・）
誰のミスとか関係なく、パンフレット？万部の誤植部分に
ピンセットで『2ミリ幅の訂正シール』を社員全員で貼ったこと。

（例えば・・・・）
社員旅行までに、仕事を終わらせようと必死に頑張ったあげく、
旅行前日、具合が悪くなってドタキャンしてしまったこと。
バリの社員旅行では、
「　1000円！　1000円！　」のキーホルダー売りに追いかけられたこと・・・・

こんな感じで、私の新人の頃は
能力不足 と 納期 と たま〜の楽しみ に追われて 仕事をこなすのに精一杯でした。


さて、電気屋さんの方は、
電気屋さんの社長さんにも修行時代がありました。
過酷な労働の中、たまに一人二人行方不明、出勤してこない、
奥様からも、「 主人が帰ってこない・・・・ 」と 連絡があって、
すると、
「 リセットするために、温泉に行っていた！ 」と 数日後に出社するとか、
さらには、
冬の寒い時期には、現場の隅に隠れて断熱材を敷き、
『投光器』を抱えて暖をとって、小さくなっていたのを発見したりとか・・・・

当時のメンバーが集まると、決まって過去の話で盛り上がるそうです。

どの業界も共に苦労し団結し、成長してきたからこそ、
何年 経っても、昔の苦労話で笑って盛り上がるはず。
時々、昔のことを言って・・・・　と言う方もいますが、
でも、苦労した懐かしい話って盛り上がるのですよね。

光陰矢のごとし。