ユニバーサルデザイン

病衣のはなし。
病衣は、レントゲン検査 や 脱ぎ着しやすいように甚平タイプが多いけれど、
寝て過ごすことが多い患者さんにとっては、肌蹴やすいので意外と扱いづらい。
パジャマタイプは、ボタンをどう付けるかが難題。
そして、単純な仕組みでなければなりません。


『ユニバーサルデザイン』の病衣。
button2

ボタンは、糸で括る部分も “共生地” にすることで頑丈。
糸だと取れやすかったり、点滴管にひっかかりやすかったりします。
また、指が一本入るくらいの余裕があるのでボタンをつかみやすい。

butto4

ボタンホールは、水平に配されていることで
手をあまり捻らずとも、ボタンをはめやすい。

button3

さらに裏は、表の生地を折り返し縫い込み、フラットになっています。

button5

仕上がりは、とてもシンプルなのに、たくさんのきめ細やかな細工です。

『ユニバーサルデザイン』の病衣は、
たくさんの優しさと、たくさんの研究が詰まった、優れたデザインです。


バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱 – 内閣府

今後、更なる少子高齢化の進行の中、
『ユニバーサルデザイン』を進化させていくことが
実は、工夫が凝縮され、優れたデザインが生まれる
“素” なのかもしれませんね。

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