プリンティング ディレクター(PD)のしごと(4)

ケナフペーパーの今後?! 無くなる?!
現在進めている企画として、自然紙を使用したパンフレットがあり、
PDさんと内容を詰めています。

Kenaf

非木材紙を予定していて、『ケナフ・竹・バガス』などを候補にあげていましたが、
平和紙業さんが取り扱っている『ケナフ配合商品』が現在庫をもって販売終了、
竹尾さんも『ケナフ100GA』というケナフ由来の商品も現在庫をもって販売終了、
他のケナフ系の商品はすでに廃判となっていることを知らされました。

理由としては、原料となるケナフパルプを供給する会社が数年前に生産を終了し、
パルプ在庫を消化しながら代替の供給元を探していたが見つからなかったためだそうです。

ケナフは、東南アジアや中国、アフリカ、米国南部などで栽培されている
アオイ科ハイビスカス属の一年草で、生長が早く繁殖力が強く、
炭酸ガスを多量に吸収するので地球温暖化防止に役立つといわれていました。

そこで、木材の代替品としての非木材系パルプの代表として注目されていたのですが、
一方で、ケナフは製造過程で環境負荷が多いという意見もあったようです。

ケナフの場合、有機肥料を使って栽培、
蒸解の際も化石燃料を使わない手法もあるようですが、
いずれにしても製造コストが嵩むのは間違いないようで、
ケナフパルプの生産中止もそのあたりが影響しているのかも知れませんね。

またケナフは、環境にやさしい植物ということで十数年前から注目を浴びました。
日本各地で、に小・中学校の総合学習の一環として、
環境関連市民団体などの間で栽培が推められたりもしました。
私自身も、育てたことも、
販促グッズとして『ケナフの種』を提案したこともあります。

ケナフパルプを使用した用紙は、木材パルプと品質が近く使いやすかったので、
代替品を何にするべきなのか迷うところです。

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