どこを切り取っても美しく

書道のお稽古にて。その1

本日も、静岡県芸術祭に向けて100文字以上の二枚のお手本が書かれました。
少々、ピリピリモードです。


   以前、アートディレクターの上司が
   「 デザインされたものを、美しく見せるためには
   全体を構成している、“書体” “字間” “行間” “空き” “写真などのビジュアル”
   一つ、一つが美しければ
   美しいものができるのは当然であるのだから、
   その、ある一部を切り取った時に、それだけでも 美しい存在でなければならない 」
   とおっしゃいました。


今回、このことが思い出されるように
“行草体” と “行体” と タイプの違う作品二枚には、どこを切り取っても
『かすれ』『にじみ』『ぼかし』が 存在していて
前後、左右の文字のカタチ や 文字の『墨の色』と『紙の白』のバランス
余白が計算されています。
タテ長の文字の下には、ヨコ長の文字。 左右を見ても、同じように。
その一文字、一文字が全体の景色を作っています。
全体の山場も存在します。

本日は、時間に余裕があって、先生からのたくさんの指導もあったりと
ゆっくり、二枚の作品の違いを拝見することができました。

いつも、大作に触れてきたはずなのに、今日は、とても感じる一日でした。
少し、気持ちの余裕ができたのかもしれません。

本日も、いい緊張感のお稽古でした。

関連記事一覧

検索

カレンダー

2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930