宇宙より広い自由

昨日は、書道のお稽古日。
毎回お稽古の後は、先生と門下生で Tea time。
書道の話から、世間話、遅い時間まで続く。

今回、先生が新茶を淹れてくださいました。
多めの茶葉に、湯冷まししたお湯を少し。
茶器から注がれる雫を、骨董品の伊万里焼きの湯のみで。
数滴の雫が、口から、胃に通る存在感。
甘くて、爽やかだけど、新茶の濃厚な味が濃縮。
今年初めての新茶です。

初物は、東の空向いて笑って食す。
初物を食すと、寿命が七十五日に延びる。

さて、今回の先生からのお話は、

 『 宇宙より広い自由 』 の話。

今、近代詩文を書かれている方が多く
皆、先生のお手本を忠実に書こうとすることに
全く意味がないということ。
コピー機ではないのだから。

作品から、漂う匂いが感じさせなければならないということ。

『 雨 』 という漢字をとってみても
五月雨なのか、 霧雨なのか、 どしゃ降りなのか、 にわか雨なのか ・・・・
ひとつひとつの作品がそれぞれ変わらなければならないし、
練習するたびに、表情が変わらなければならないということ。

私の場合は、お手本があっても仕上がりはお手本と全く違う。
雰囲気で自由勝手に書いているんでしょう ・・・・
そこの自由に書くことだけは誉められる。

近代詩文は、お手本があっても、
毎回筆の運び方、筆の滲みやかすれによって、
表情が違って、匂い立ち、
毎回違う作品ができなければならないということ。

それこそ、自由なのだと。
宇宙よりも自由であって、いろいろな作品ができる可能性が無限にあるということ。
お手本があって制約ができるならば、見ないで書いた方がいいと。

自由があるからこそ、余計に難しい。 恐れがある。
まだまだ、未熟です。

さて、このブログを書いている今は、夜中の3時。
全然眠くならない ・・・・


旬の味も香りも凝縮された新茶の雫。
カフェインのせいでしょうか?!

恐るべし、新茶の雫。

関連記事一覧

検索

カレンダー

2024年3月
« 11月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31